【聖書箇所】 使徒言行録2章1—13節
【説教題】 『聖霊降臨』
【説教】 石丸泰樹牧師
一、クリスマスとイースターは、神様が一方的に計画し、実行してくださった「み子キリストの血による贖いと罪の赦し」が歴史の中で実現したこと、そして「輝かしい恵みとして私たちを神の子として下さったしと、そしてペンテコステは頭なるキリストのもとに一つとされる約束の聖霊による証印なのです(エフェソ1:3-14)。
復活直後は恐れるだけで、信じようとしなかった弟子たち(マタイ28:17, マルコ16:8,11)復活の主が直接お会い下さっても信じられなかった弟子たち(ルカ24:11, 41,ヨハネ20:25)。それがご昇天のみ姿に接し、栄光の主を仰ぎ見ることによって永遠に変わることのないご臨在の主を確信できるようになりました。
二、ペンテコステの前には、120人(完全数)の「確信をもって集まり、祈る、主にすべてをお委ねすることのできる一つ心になった主の体なる教会」が形成されていました。
そこに聖霊が臨み、降られたのです。それは多彩な現象でした。愚かな私たちを納得させて下さる、全能の神様の誠に濃やかな配慮に満ちた現象でした。
・ 風は創世記1:2「神の霊」(ヘブル語“ルーアハ”)という言葉と同じ意味です。エゼキエル37:4-10の「吹き込まれる霊」即ち命、息と共に声が出て、言葉になり、人の思いをつなぐ、新たに生きる姿です。
・ 炎— 人を暖め、明るくする。溶鉱炉で堅い鉄等を溶かし、不純物を取り除き、他の金属と解け
合わせ、人の生活を豊かにする製品が生れる。医療、福祉、讚美、会堂等。
・ 家— ギリシャ語「オイコス-家、財産、町、民族」。派生語オイクメネー「世界、世界の住民、 人類」オイコノミア「一家の管理、管理職、計画、神の計画」。
家中に響く−全世界の人々に伝えるべき教会のメッセージ。福音の宣教。愛と平和を具体化する理念、思想、組織。
・ 言葉— 心を通わす第一の手段。民族の多様さ、文化の多様さ、言語の多様さ。家庭の中でも母
と子、父と子の対話。夫と妻との対話。イデオロギーの対話、社会階層の対話。2020年の上半期はコロナ禍により、協力し、対話をする人々と、相手を攻撃し、壁を造る人々との対立がよく見えた日々でした。
三、当時の「世界の各地からエルレサレムに集まっていた人々」は「彼等が私たちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは」と驚きました。
今年の下半期は以前にも増して多くの兄弟姉妹が根津教会を尋ねてこられることでしょう。み霊のカに強められて共に祈り、讃美しつつ証しの業に励んでまいりましょう。
主よ、私たちの一人一人の信仰を強め、執り成しの祈りに励まさせて下さい。アーメン
【主の祈り】
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