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『心眼を開く』 2020年7月5日

【聖書箇所】 エフェソの信徒への手紙1章15-23節 【説教題】 『心眼を開く』 【説教】 石丸泰樹牧師

一、エフェソの祷友たちが神を深く知るように、とパウロは祈ります。イエス・キリストの神があなたがたの「心の目を開いてくださるように(18節)」。パウロの切なる祈りによってエフェソの兄弟姉妹は何を見ることになるのでしょうか。それは「信仰、希望、愛(15、18節)」です。 二、この神様と人とを結ぶ三つの絆は、三位一体の神様から至上の絆として与えられるものです。一時的な心の高まりにすぎないはかない信仰ではなく、自分で何かを実現しようとして誤算を繰り返すような希望ではなく、遍(あまね)く人を愛そうと熱望しながら自分の家族の心の渇きにも気付かないような愛ではありません。福音という真理の言葉(コロサイ1:3-5)を聞くことによって与えられるのです。  信仰とは「主イエス」を信じることです(15節)。主イエスは神の一人子であり、わたしたちは「その血によって贖われ、罪を赦されました(1:7)」というこの事実とその意味を信じることです。過去のこの歴史的事実に「父なる神と、子なるイエス・キリストの栄光の根拠が現れている」と確信するのです。  「知恵(ソフィア)の霊(1:17)」が与えられています。神様の奥義についての人間の知識を超えた信仰と讃美の知識です。そして、「啓示(アポカルプシス)の霊」が与えられています。即ち、完全な聖書について解明された知識の両方が与えられ、そのことによって、神様ご自身について全く疑うことのない信頼と感謝の信仰に導き入れられます。これから地上の人生について、揺るぎない希望と喜びをもって生きるということです。 三、私たちは、「これ程までに完璧な『信仰者たちに対して絶大な働きをなさる神の力(19節)』を悟り、今、ここで、人生のこの時に、神様の救いの恵みを語り、証しします」全世界の隣り人に神様の愛が目に見えるように啓(ひら)き示します。  パウロは、エフェソの人々、また当時の全世界の人々、そしてわたしたち、エフェソの人々の後に生れ、今生きる私たちのために祈って下さいます。 「神を深く知ることができるように 17」 「目を開いて下さるように 18」 「どのような希望が与えられているか、聖なる者たちの受け継ぐものがどれほど豊かな栄光に輝いているか悟らせて下さるように 19」 なぜなら神は「キリストを死者の中から復活させ…頭(かしら)として教会にお与えになりました」教会はキリストのからだであり、キリストが満ちておられる場なのです。 全能の愛なる神様、罪深きわれらの魂とこの乱れた地に、永遠に変わらぬ救いの焼き印賜り、感謝と賛美をお捧げ申し上げます。アーメン

【主の祈り】

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